皆さんは、英語だと思って言った言葉がなぜか通じなかったということはありませんか?もちろん発音や使い方が間違っていると正しい英語でも通じないことはよくありますが、「和製英語」を誤って使ってしまうことで言いたいことが伝わらないということは意外によくあります。ぜひこのブログで、皆さんも和製英語について今一度知ってみてくださいね。

今日は、私の学生時代の留学経験で印象に残っていることをシェアしたいと思います。
私は大学生のときに、オーストラリアのメルボルンへ短期留学をしました。その短期留学は、参加希望者を全国から募集しており、オーストラリアの現地で合流して、共に語学学校へ通ったり、観光したりするという形式でした。参加者は2名または3名ずつに分かれ、それぞれのホームステイ先が決められており、私も一人の友人と一緒にホームステイをしました。
毎日語学学校へ通い、友人たちから他のホームステイ先の話を聞きました。
「私のホームステイ先の家族はインドの人なので、毎日カレーが食事にでる」とか、「ホストマザーが少し厳しい人だ」など、語学学校では毎日様々な会話が飛び交い、とても楽しい日々でした。
そんな中、あるホストファミリーと過ごす友人が、「私のホームステイ先には、(髪の毛を乾かすための)ドライヤーがない」と話していました。その友人の髪は長く、髪を洗った後に乾かすことができないととても大変だろうと思いました。「ホストファミリーに尋ねたの?」と聞いても、「もちろん。”ドライヤー貸してくれる?”」と聞いてみたけど、「うちにはドライヤーはない」と言われたとのことでした。留学期間は約3週間でしたが、その間、友人はドライヤーがあればいいのにとずっと話しており、私も友人に対してとてもかわいそうに思っていました。その友人はとてもおしゃれな子だったのですが、髪型だけが何となくきまらないという様子で毎日語学学校へ来ていたからです。
そしていよいよ留学も残すところあと数日となったとき、現地でお世話になっていた日本人スタッフの方と皆で食事をする機会があり、その話題が出たのです。
するとスタッフの方は、「え?ドライヤーなんて絶対あると思うよ。”ヘアドライヤー”って言った?もしかしたら”ドライヤー”ではきちんと伝わっていないかもしれないよ」と言われたのです。
結局、その友人は留学期間中、ドライヤーなしで過ごすことになってしまったのですが、あとから調べてみると、やはり「ドライヤー」は和製英語だったのです。日本でいう「ドライヤー」は、英語では「hair dryer」と言わなければ伝わらず、単に「dryer」と言う場合には、洗濯物を乾かすための「乾燥機」を意味するのです。
単なるドライヤーの話ですが、しかし私はそのとき友人をとてもかわいそうに思ったこと、そして、もし自分が言うときには必ず「hair dryer」と言おうと思ったことを今でも覚えています。
日本には、和製英語がたくさんありますね。
カタカナ表記されていると、私たちはついつい英語だろうと勘違いして、そのまま使ってしまいがちだと思います。
下記は、よくある和製英語の例です。
日本語でいう「ドライヤー」は、洗濯物の乾燥機を意味します。髪の毛を乾かすためのドライヤーを指すときには、「hair dryer」です。
免許は持っているけど運転経験があまりないことを「ペーパードライバー」と言いますが、「I’m a ”ペーパードライバー”」と英語のように使っても、英語としては全く通じません。日本語でいう「ペーパードライバー」は、英語では、「inexperienced driver(経験のない運転手)」や、あるいは「I have a license, but I don’t have much experience driving.(免許はありますが運転した経験はあまりないです。)」のように文で説明した方が分かりやすい場合があります。
I’m an inexperienced driver.
She has her driving license but she doesn’t drive much so she is inexperienced.
多様な料理を選んで食べられる「バイキング」も和製英語です。例えば「What did you do this weekend?(週末は何をしましたか?) 」と聞かれたときに「I went to a “バイキング”. 」と言っても、全く通じないのです。「バイキング」に似た発音として、英語での「viking(ヴァイキングー 8世紀から11世紀にスカンディナヴィア半島やバルト海沿岸に住んでいた人々)」や「biking(自転車に乗ること)」などがあります。そのため、もし「What did you do this weekend? 」と聞かれたときに「I went to a “バイキング”. 」と言えば、本当はレストランのバイキングに行ったのに、「biking」の自転車に乗っていたと言いたいのかな?と思われてしまう可能性すらあります。
様々な料理を食べられるバイキングを言いたいときは、「buffet」と言います。「buffet」の発音は間違えてしまう方が多いので、ぜひその発音もチェックしてみてくださいね。 → https://dictionary.cambridge.org/pronunciation/english/buffet
We went to a buffet restaurant.
I’m going to have a buffet rather than a sit down meal.
I think hotel breakfast buffets are the best.
非常に元気で高揚している状態を指す「ハイテンション」ですが、これを英語のように言っても、残念ながら通じません。英語で「high tension」というと、「高い緊張状態」を意味し、日本語の「ハイテンション」のような陽気な雰囲気とはほとんど真逆か全く異なる意味になります。街中にある電線などが強く引っ張られている様子や、あるいは、場の雰囲気が強く緊張しているときなどに使います。
気分が高揚していることを示す「ハイテンション」を英語で伝えるには、状況に合わせて「excited」「hyped up」「hyper」「energetic」などを使い分けると良いでしょう。
He is excited.
I’m feeling hyped up.
She is a little hyper today.
They are energetic today, aren’t they?
電気の「コンセント」は、まるで英語のように思えてしまいそうですが、こちらも和製英語です。英語での「consent」は、「同意/同意する」といった意味があり、日本語の 電気の「コンセント」とは全く意味が異なります。電気のコンセントを言いたいときは、主にアメリカ英語では「outlet」、イギリス英語では「socket」と言います。プレゼンテーション前にパソコンのコードをつなぐために「Where is a “コンセント?”」と言っても通じませんし、ネイティブスピーカーからは不思議そうな顔で見られてしまうかもしれません。ぜひ覚えておいてくださいね。
Where is the socket?
Do you have any power outlets?
There are two sockets behind the drawers over there.
私たち日本人が日常で使っている和製英語は、他にも非常にたくさんあり、上記は本当にごく一部の例に過ぎません。英語だろうと勘違いしてそのまま何となく使ってしまうと、通じないだけではなく、日本語で使うときとは全く反対の意味になってしまったり、大きな誤解を招いてしまうことがあります。
皆さんも、英語を話すときには、ついつい「和製英語」を英語として間違えて使ってしまっていないか、今一度気をつけてみてくださいね!
エクスリンガルでは、講師は全員ネイティブ講師です。私たちのレッスンでは、和製英語についてさらに詳しく学ぶことができるだけではなく、もしレッスン中に和製英語を間違えて使ってしまっても、講師たちがすぐに気づいて、きちんと正しい表現を教えてくれます。
そして当校のレッスンでは、間違うことで多くを学ぶことができるという考えから、生徒様がレッスンで言葉や表現を「間違う」ことについて、とても前向きに捉えています。
当校での語学レッスンなら、どんどん間違えても全然大丈夫です!安心してリラックスしながら、ぜひあなたも当校で語学を学び、そして素晴らしいスキルを身につけてみませんか?お子様から大人の方まで、お一人お一人のニーズに合う様々なコースをご用意しております。
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