あなたは普段どのくらい夢をみますか?またその夢について英語で説明をしたことはありますか?今回はネイティブ講師のブライアンが、「夢」や「睡眠」に関する色々な表現をご紹介します!なぜ夢について話すことが英会話力の向上につながるのでしょうか?ぜひこちらのブログをチェックしてみてくださいね!
私の祖母の台所の奥には、祖母がよく使っていた小さな物置部屋がありました。そこには古いシンガーのミシンやタイプライターが置かれ、感謝祭の際にはパイが冷まされているのを子どもたちがこっそり覗きに行く場所でもありました。彼女の洋ナシの木が見える窓のそばには、本棚が置かれていました。そこには、シャーロック・ホームズ、チャールズ・ディケンズ、マーク・トウェインの本がずらりと並び、私を別の世界や時代 へと誘い込むのでした。同じ本棚には、夢占いの本も置いてあり、私が祖母に夢の話をすると、彼女はよくその本を取り出しました。私が蛇の夢を見た時には、祖母は「蛇」を調べ、蛇が脱皮していたか、その状況に恐怖を感じたか自信を持っていたかといった詳細を尋ね、様々な解釈を読み合わせていました。
夢は常に私の人生において大きな部分を占めてきました。夢の奇妙さ、ときにつまらなく、ときには想定外で幻想的な性質に魅了され、当然ながら、レッスンで夢の話題が出てくることも時々あります。
夢に関する話題は、スピーキングの練習に最適なテーマであるだけでなく、語彙力を広げ日常会話での理解力を向上させたり、英検2級以上のテストスコアを高めるために役立つような、多くの新しい表現やフレーズの学びへとつながります。
そこで今回の学習ブログでは、夢や睡眠に関連する様々な語彙や表現を学び、あなたの語彙力をさらに向上させ、それらを自由に使いこなしていただけるよう、サポートをしていきたいと思います。
To dream (動詞)
To have a dream(名詞)
まずは基本から始めましょう。「dream」は動詞としても名詞としても使えます。動詞として使う場合、「dream about ~」の後に夢の内容を続けます。あるいは「dream that ~」の後に夢の中で起こった内容を 続けます。
文法が気になる方はこちらもチェック:
dream about + noun
dream that +SVO
I often dream about food” (私はよく食べ物の夢を見ます。)
I dreamed about a dog last night. (私は昨夜犬の夢を見ました。)
Last night, I dreamed that a dog was chasing me. (昨夜、私は犬に追いかけられている夢を見ました。)
一週間ほど前のプライベートレッスンで、ある生徒さんが「I saw a dream.」と言いました。私は普段日本語も話すので、「夢を見ました」の英語の直訳が「I saw a dream.」だと理解でき、ネイティブスピーカーも、何が言いたいかをおそらく推測できると思います。しかし英語では、その状況で最も一般的には「I had a dream.」と言います。
補足として:
動詞「dream」の興味深い点として、過去形に「dreamed」と「dreamt」の二つの形が存在します。一般的に「dreamt」はイギリス英語で、「dreamed」はアメリカ英語でより頻繁に使われると言われますが、私はアメリカ出身ですが、特に会話では「dreamt」を使います。
To have a recurring dream (名詞)
あなたは同じ夢を何度も見たことはありますか?4回、5回、6回、10回?もしくは何日も何年も ?
もしそうなら、あなたは「recurring dream」(繰り返し見る夢(名詞))を見たことがあるのです。
私は子どもの頃、繰り返し見る夢がありました。自分が木の人形(ピノキオのような)になる夢です。長く赤い廊下の前に私は立っていて、まるでデヴィッド・リンチの映画のような光景でした。反対側の廊下の奥からコウモリが飛んできて、私の顔に向かってくるのです。
今でもその夢は鮮明に覚えていますが、実際に夢から覚めたときの様子や当時の感情は思い出せません。きっと怖かったに違いありません。
Have you ever had a recurring dream?(あなたは、繰り返し同じ夢を見たことはありますか?)
When I was a child, I had a recurring dream that I was…(子どものころ、私は…という繰り返し見る夢がありました。)
To have a nightmare (名詞)
悪夢とは非常に怖い夢のことで、“bad dream”とも呼ばれます。ほとんどの人は時々悪夢を見ます。悪夢から目覚めた時には恐怖やパニック、悲しみ、時には怒りを感じることがよくあります。単なる奇妙な夢とは異なります。悪夢によって汗をかいたり、心臓がドキドキするようなこともあります。
私は子どもの頃、特に森の中や、迷路のように入り組んだ家の中で追いかけられる夢をよく見ました。
I had a nightmare about being chased by a monster.(私は怪物に追われる悪夢を見た。)
She often has nightmares before big exams.(彼女は大きな試験の前によく悪夢を見る。)
To have/experience sleep paralysis (名詞).
Sleep paralysis(睡眠麻痺・金縛り)とは、目が覚めているのに体が動かせないという、不可解でしばしば非常に恐ろしい状態です。麻痺(paralysis)状態にあるため、「sleep paralysis」(睡眠麻痺)という名前がついています。
睡眠麻痺(金縛り)になる人々は、誰かが同じ部屋にいるような感覚を覚えることがあり、しばしば自分の上に立っているように感じたり、胸の上に誰かが座っているような圧迫感さえ感じることもあります。
私はいつも興味を引かれるのです。なぜなら、日本人の友人の多くが睡眠麻痺(金縛り)を経験しているのに対し、英語圏の友人はこの現象を経験した人がほとんどいないからです。
To sleepwalk (動詞)
Sleepwalking (名詞)
夢遊病とは、眠ったまま起き上がって歩き回る状態のことです。
見ている分には面白く感じられることもありますが、この状態には、常に危険が伴います。例えば私の叔母の場合で す。彼女がまだ幼い頃、私の祖母が夜中に家の物音で目を覚ましました。台所に来てみると、叔母は完全に眠っているにも関わらず、包丁を手に持ち、台所のカウンターの上に立っていたのです。叔母は包丁を落とし、無事に降りてきましたが、祖母はきっと恐怖で震え上がったに違いありません。この話は我が家では伝説のように今でも話題になります。
My son sleepwalks fairly often. It’s amazing that he doesn’t bump into anything.(私の息子はかなり頻繁に夢遊病を起こします。何にもぶつからないことが不思議です。)
Sleepwalking is more common in children than in adults.(夢遊病は大人よりも子どもによく見られます。)
夢は私たちの心に様々な状況や感情を呼び起こすため、私たちの人生において魅力的な存在です。夢は日常での経験よりもはるかに幅広い状況や感情を直接体験させてくれます。この特性から、夢は言語学習とその実践に絶好のチャンスを提供してくれると言えます。
夢を書き留めて説明したり、友人に語ったり、次回の英会話レッスンで先生と話し合ったりすることで、語彙力を広げ、普段経験しないような様々な状況について話す練習をすることができます。
この学習ブログでは夢について説明をする際に使えるいくつかの語彙を紹介しましたが、上記の語彙に関 連するような慣用句や比喩表現はまだまだたくさんあります。それらは今後の学習ブログでも取り上げていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。それでは、sweet dreams!(おやすみなさい)
試してみると良い練習方法の一つとして、ベッドのそばにメモ帳とペン(またはスマートフォン)を置いておき、夜中に目が覚めたら、夢の内容について数行メモを取ることです。母国語で書いても構いません。こうすることで、翌日に夢の内容を思い出しやすくなります。そして目覚めたら、夢について覚えている追加情報を記入し、次回のレッスンや友人との会話で夢を思い出ながら説明してみてください。たとえ夢について誰にも話さないとしても、こういった夢日記をつけることで、夢について説明する力を鍛える練習になります。
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